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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

母になったポートランドの自転車娘



 興味津々でいろんな質問をしてくる旦那氏よりも、実は奥さんのほうがずっと自転車娘だったようだ。オレゴン出身の奥さんらしい。

 確かポートランドだったっけ?住民の意思で高速道路を廃止してしまったところと聞いた。じゃあなんで移動するんだ?となると、自転車なんだって。

 市民の足として、あの車大国のアメリカで自転車が主流だという、変わった都市らしいよ。かつてのヒッピー系の人たちが作った街とかもいわれている。オレゴン州・・・そのすぐ上はカナダだな。

 あの名作といわれた「スタンドバイミー」の舞台もたしかその辺付近だったな。最近見たんだが、ちょっとライ麦がはいっているかな?

 思春期ちょい前の少年時代にあった、なんてことないが何かあったような二日間を描いた映画だね。思春期もんになれば、異性だの、初恋だの、青春だの腐るほど盛り上げられたわざとらしいテーマに事欠かないが・・・、その手前のその時期って・・・非常に難しい。テーマにするには中途半端だよね・・・、明確な物語にするのは難しいんだが・・・。

 そういう点からすると、よく作ったなと思う映画であった。

 そういえば、この映画を見て店主にもちょっと重なる経験があった。いま大工仕事で世話になっている同級生の小林君、彼と星君と店主の三人で、善福寺川を下ったらどこへ行けるか?ということで、とある暮れの昼頃、突然実行に移したことがあった。

 映画では線路を伝わってガキどもは歩いていったが、店主らは川を伝わって下っていった。本当子供らしい発想だ。そして最終的には新宿の高層ビル、KDDだったかのビルに三人で同時にタッチして帰ってくるなんてことやったんだな。

 帰りに腹減って、そりゃそうだよね、数時間ずーっと自転車に乗っているんだから・・・、そしたら交差点で百円を拾ったのだ。それで何を買うかで喧嘩寸前になり、結局かっぱえびせんとガムを買って三人で食べて、帰ってきたという半日だったのだ。

 本当になんてことない出来事だったが、何とも忘れがたい思い出でもある。

 その星くんはそれから七年後バイクの事故で亡くなってしまった・・・。

 

 当店の自転車に対する考え方など、えらく気に入ってくれたらしく、色々質問してくる旦那さんに対して、まあ言葉も通じないからだろうが、微笑ましくも後ろにいるこの奥さんこそが、実はガチの自転車娘だったらしい。その自転車娘が一時の母になった。

 そうしたら・・・、上のような典型的な日本の子育てママチャリに興味を持ったらしい。まずはファニーバイク、前輪が小さいということが面白かったらしい。

 自転車娘だったらマウンテンバイクか何かに子載せを付けたりしたがるか?とも思ったが、いえいえ、どうも異文化の自転車の様式の方に興味を持ったようだ。それはそれでありだな・・・。

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 通常当店では打ち首なんて言って、この頭でっかちの子載せかごはハンドルもろとも切り落として交換してしまうんだが、自転車娘はこのカゴはそのまま使いたい・・・という、彼女にとっての異文化体験なんだろうな。

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 まだ生まれた娘っ子は八ヶ月なんで、後ろに載せるにははやいんで、コイツは成長してからのお楽しみ、ということで、コイツは撤去、

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 そしてかわりにカゴを載せる。最初は自転車娘らしく両サイドにサイドバッグのようなことを言っていたが、カゴの便利さは半端でねーよ、というこちらの提案に、異文化体験を選んだようだ。

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 流石にこのサドルは低すぎるということで、ピラーからまるっと交換だ。

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 やっぱりオレゴン自転車娘は足は長い・・・。

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 そうそう、これはジモティーで受け継いだようだが、ブレーキまわりは少し気を入れてメンテ、ワイヤーは二本とも交換ね。

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 ブレーキシューもVものを入れて、がっちり効くように。そうなると、今度はヘッドの緩みなんかも気になったもんで、その辺含めての総メンテと相成った。

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 こんな感じで出すなんて、ある意味当店らしくはないが、紛れもなく、これがこの国の自転車文化の象徴でもあるな。せいぜい異国の自転車文化を楽しんでもらいたい。

 で、その先もありそうだ、子育てが一段落したら、打ち首にして、ブルホーンバーを低い位置に取り付ければ、これはまた面白い自転車になるね、なんて話をしたら、破顔するなり、また目が光っていた・・・。

 相当の自転車娘とお見受けします!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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携帯070-5083-6962
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