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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

数カ月駆けての変身 ロードからピストへ



 これは・・・ジモティ・・・だったか。そのまま乗らないほうがいいね、ちょこっと整備した状態がこれだったかな?

 この距離で見ると、そこそこ・・・に見えるも、近くで見ると量産品・・・かな?という感じもする。必ずしも高価な一台ではないが、これを少しずつ手を入れて、数カ月で理想の一台にしていった男がいた。

 創作系の仕事をしている男とはいえ、そこまで強烈に自転車に酔心している、というほどではなかった。今から数年前、娘の自転車の手入れで当店にやってきたことが因縁となって、今では当店内の中間的スタッフのような動きをしてくれる。

 それが何がどうなったか、ほぼ突然だが、ピストっていいっすよね!といいだすようになった。

 うん、確かにいい年した者がピストに興味をもってもらうことはいい機会だが、何を今更だ。店内に置いてあるピスト車体など、じっくり観察しては値段を聞いてくる。

 普通の自転車屋ならまさに商機到来で、高めの値段を言っては値引きしたふりして売りつける、という技を繰り返すところだろうが、どうも店主は知己に対してものを売りつけるというのがダメだ。

 値段聞かれても、知らねえ・・・の一辺倒。早く諦めて、何か基体になる車体もってこいよ・・・と内心叫んでいたんだがとある日、もってきたのがこの車体。何だピストじゃねーじゃん・・・と。

 ところが、ここからがある意味その男と当店の真骨頂のような展開となった。

 まずはコイツを安全に乗れるようにということで、wレバーロードとして軽く再生・・・。そして乗りながら、イメージの中のピストをこいつに具現化してやろうという展開だ。

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 このバンド式のWレバーもいいもんだ。着脱ができるというのはピスト系にしたあとも戻すことも可能。シングルと多段を行ったり来たりできるパーツでもある。

 もし、多段専用となって、そして手元変速になったとしても、これを起点にアウター受けをつければいいわけで、何かと便利なパーツなのだ。捨てては絶対にいけない。

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 まず男が考えたのが、ホイールの整備。最初はなんか金リムないか?などと物色していたが、気の変わりの早い男なもんで、これも店主は一切無視していた、その内、何か決まったもん持ってくるだろう・・・。

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 案の定、ミケのハブに、「Hと息子」という変なリムを持ち込んで、前ラジアルで組み付けたわけだ。

 ピスト化するにはリアホイールが重要。そこも同じリムとミケのリアハブを持ってきた。

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 というわけなんだが、この手のWレバーロードをピスト化していく際の一番の山場は、これで終了。レレレ?ってなもんでしょ。あとは基本外していけばいいだけ・・・なのだ。

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 ホイール交換して、リアディレーラーをWレバー台座とともに、外す。

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 あとシングルにしたいのなら、このクランクをシングルとして使ってもいいが、モロシングル用に交換してもよろしい、フロントメカも外す。

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 当店にあった、ジモンティ・・・、かつてはこの辺はあれば飛ぶようにでていったが、最近では棚を温めている。と同時に輸入物とが取扱をやめてしまった。手頃でそこそこの見た目でよかったんだがねえ。

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 古ターニー・・・のセンタープルブレーキ。この頃はなんか味があったような気もするが。別にこれはこれで使い続けることもできるが。

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 かなりグレードをあげた。ヨシガイダイアコンペもんの削り出しアルミのセンタープルに交換。

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 まあ、高級感は上がるわね。効きも普通以上にいい。

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 この辺まで来ると、この手のステムはもう定番だね。細細でもいかに日東さんがオヤジたちのセンスをものづくりで下支えしてくれているかが分かる・・・、ヨシガイさんもそうだが、この辺がなくなったら・・・、いかに味気ないか?本気で考えたほうがいいだろうね。

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 ハンドル周りもシンプルに。ちょっと前布バーテープを巻いてニス塗りをしていたが、最終採用はこいつになったらしい。

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 この辺はいずれ革なんか使ってもいいかもしれないが、この形状はこの男、大部気に入っているようだ。好きにせー!

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 なんか変な所にチェーンの端切れが付いている。聞いてみると二十年くらい前のニューヨークで、これが流行っていたとか。サドル盗難防止を兼ねてということだ。

 そして、そんなこんなで、二ヶ月くらいか?かけて、当店というより店主ら、取り巻き、側近連中に大いにいじられ、干渉され、突かれつつも仕上がったのが、これ。

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 見事にどこにも売っていない、手を出して作らない限り絶対に出現しない一台の誕生なのであります。

 いい年した男が、ネット上のセコハンサイトから、完成品サイト、ピスト写真などを参考にしながら、頭の中のイメージを喚起して、付けては外しを繰り返しながら、完成させた、この男をまさに体現させる一台の完成・・・ということなのだ。

 当店はというと、場所化して、時に邪魔して困らせて、あとは組付けの工具と技術をお渡ししただけで、決して表立っていたわけではない。

 もし当店が表立っていたら、こういう形にはならなかったわけだ、だから面白い。

 一定の年を経て、ものの考え方や、生き方なんかが定まってくると、それに合わせたもの・・・というか、その生き方等が移り込んでいるようなものを持って、あるいは使用しているということが、カッコイイ・・・ということなんじゃないか?なんて思ったりする。

 カッコイイはメーカーや、広告会社によってでっち上げられるんじゃなくて、自分の内に染み込んだ何かが、内側から滲み出てくる・・・そうしたもの・イメージを元に、組み付けられるものがあるとすれば、それこそが体現であり、受肉化というとだろう。

 それを超える最強・最善なんてもんはないだろうし、あっても必要のないものだろうな。

 そういう意味で、大変良くできました!!!であろう。それは完成した自転車だけじゃなく、組付け過程にしても、当店との関わり方にしても・・・ということを付け加えておこうかな。

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 ちなみにその件の男とは、彼のことである!もう骨折も完治して、今やイケイケ、今年中に再度大怪我しないか店主はヒヤヒヤなんだがな。
 

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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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