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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

いい加減統一して欲しい BB・ヘッド周り 新作工具で対応



 国産カーボン車体を作るボーマ。先日個々のディスクホイールを紹介したばかりですが、シーズン前にやってきましたよ。

 何のシーズン?

 シクロクロスのシーズンですね。聞くところによると、広島で10月の下旬頃日本選手権ロードレースが行われて、多分それで今年のデカイレースは終了となるんじゃないか?

 そうなると、今度は秋冬から、シクロクロスという競技の出番となります。コースレイアウトからして全くロードとは異なるので、当然車体も異なります。そのシクロクロス車をそろそろ組み付けておこう、ということらしいですね。

 こんなこと書くとシクロクロス専門の選手から怒られそうですが、かつてはこれ専門の選手というのがほとんどいなかった、ほとんどがロードレーサーたちの冬のトレーニング程度にしか考えられていなかった時代が長かったんだな。

 なので、車体も鉄のロードフレームなんかを利用してブレーキ台座を溶接したり、ありものパーツで組み付けたりと、結構裏技などが効いてメカ自身としては面白い車体が集まっていたような気がする。

 一昨年前に手伝いに行ったシクロのレースでも、その流れは脈々と残っているようで、日本では弱小なTRPなんていうのも意外とそういうところの隙間で重宝されている感じがビシビシと伝わってきた。

 ただ、これはガチの選手なんで、今回フレームは新調かな?コンポはちょっと有りもの的な感じもしなくはないが。

 で、今回の御用は、

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 ここ、圧入式のスギノのBBが問題を起こしたという。しかし今このBBまわりとヘッド周りの規格の乱立は、どうにかしてもらいたいね。ショップをやっているこちらも即答できないものが多くて誠に困るよ。それに、マジで対応しようと思ったら、一体どのくらいの在庫抱えないと行けないんだ?ってな話になってくる。

 この圧入式のBBだが、どうも一旦外したい事情が発生したというんだな。こういうのを外すのは圧入した反対、つまり叩き出しか、圧出をしなければならないんだが。後者はまだ我慢できるが、カーボン地のフレームに、直接でなくても叩くなんてことはもう生理的にしたくないんだな!

 これも開発業者さんよ、本当マジでどうにかしてもらいたいわ。カーボン車体に叩くというような衝撃を与えなければならない施工をさせんなよ!!!あのフォークの下玉押し抜きに刃物のノミで叩かせ浮かせるようなことさせんなよ!!!

 と強くいいたいね、強く!

 でこいつは、持ち込み工具があったんだな。

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 このカップのようなもの、こいつを外す方のBBに被せて、シャフトを通して締め込んでいくと、このカップの空間の中にBBが押し出されて、静かに抜けていくという構造をしていて、それならまあ、いいか・・・という妥協点でもあるんだが、これが直では使えない・・・ということが起きたらしい、それで当店に駆け込んできたというわけだ。

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 その理由は、カップの小ささにあった。被せても抜きたい方のBBの方がデカくてカップからはみ出てしまう、これでは視点に本体が乗っかっているので、どうやっても抜くことはできない・・・。

 ではどうするか?

 原理でいうと、このカップよりもでかいカップがあればいいということになる。でもってアチコチ探しても、そうしたドンピシャのものなどはすぐに見つかるものではない。

 ディグリーザーやスプレーオイルなどのデカイキャップなら何とかなるんだが、圧出するにはそこそこ力がかかるのでプラの軟なキャップでは力に負けて潰れてしまうわね。

 では、そのもの!でなくても、そのようができる構造のものを代わりに仕込んでやればいいといことだろう?じゃあ、アチコチのゴミなんかを集めて加工して、条件を揃えてやればいいわけだ。

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 幸いまだ木片はあるので、これの一部に、この手のデカイ穴を開ける。もちろん抜くBBよりもデカくないと意味はない。

 そして、あとは蓋になるものがあればいいわけだ・・・。

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 なんでもいい鉄板があったので、その中心に10ミリ以上の穴を開けてシャフトが通るようにしてやれば完了だわね。

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 まあ、アリモノ感満載だが、これも仕方ねえ、要は安全に抜ければいいんだろ。装置をセッティング。

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 横から見るとシャフトもしっかり横貫通していますね。ハイ、こいつを左固定で、右ねじを17ミリのレンチで回しながら、様子を見、様子を見ながら回していくと、徐々に圧出されていく感じが伝わってくるね。

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 ただ、やはりカーボンというのは何が正解かわからない分、気を使うわね、特に危ない力はかかってない・・・よな、でもピチッとかいったらやだなあ・・・。

 と、そんなこんな回している内に、

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 途中確認で新作工具を外してみると、ちゃんと出てきているじゃない!よし、もう少しだ。

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 よし、静かに外れた!これならまだいいわ。あの叩き出しの形式はマジでやめてね・・・。

 
 ということで、規格の乱立しているBBとヘッド周りはもう少し統一感を出して、選択肢を絞っていく方向で考えてくれないかな?と入っても、メーカーは独自規格を作りたがるだろうなあ・・・。

 そういう際に、いちいち、その規格にあった工具をそろれていたら、こちらも大変だ。せっかく揃えても年に数度しか使わず、数年後に規格自体が消滅してしまうなんてことは、本当御免被りたい。

 そういうときには基本になる構造を備えている工具のみ購入して、あとサイズが問題だとすれば、ホールソーなどを用意して、その都度作れるものは作ってしまう方が結果的には安上がりなのではないか?とも思う。

 ハブのベアリング抜きだって、サイズに合わせてすごい種類あるが、改造シャコマンと、各種サイズのホールソーで切り抜いた木片がいくつかあれば、かたが付くことだってかなりある。

 しかも気で加工した治具は、カーボンなどにも優しく、返っていいんじゃないか?とすら思えるんだがね。

 ある種の時代の流れかもしれないが、この規格の乱立に関しては・・・少し長丸方向に収束してほしいもんだ。
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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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