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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

衣服の延長としての自転車?



 ピストフレームを持ち込みまして、黒に再塗装いたしました。


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 物自体は、モロNJSピストだったんですね。クランクも相当気合が入っていますが。その競争系の牙を少しずつ抜きながら、自分の色に染めていく人あり。

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 このハンドル、ツーリングハンドルをわざとあしらい、外側に開く形を選択した。そしてブレーキも上引きのエイドバーがついているもの。ゆったり乗るには最適なハンドル周りかも知れない。

 あとは・・・、色々と自転車の事を勉強しながら、焦らず少しずつ、自分の成長に合わせて自転車を変えていけばいい、本当焦ることはないのであります。

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 ガチのピストはもう前に出たがるような妖気すらある。乗った瞬間スゲー・・・と思ったのがMAKINO!あれは妖気を超えて殺気すら感じられるほど、前に出たがる何かが宿っていた・・・。

 ところが、この車体・・・そういう意味での殺気がない。むしろ馬に手綱がついているようで、ドウドウとある乗り手に飼いならされたような趣すらある。

 もう競走馬である必要はない、乗用馬として、我とともに・・・と宥められた感のある車体となっている。

 その持ち主たるや一体どういう人物たるや?

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 納車の際には革のブーツであったが、再塗装依頼のときには、これまた磨き上げられた革靴を履かれていた。

 身につけているものが際立っている・・・というと、見せびらかしている、華美であるという意味ではない、まったくない。実に天衣無縫なのだ。気取ってもいない、尖ってもいない、とても自然にある見地から選択されたものをサラリとまとっておられる。

 なんだろうなあ、衣服に関しては、むしろ遠ざけていた店主の琴線をピーンとはねてくるようなもの、それが何かはわからないが、これは自転車のあり方を一変してくれるかも知れない予感のようなものが走ったもんだった。

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 例えば、これを見て何かを感じないだろうか?

 繰り返すが、店主は衣服に関しては、ほとんど関心がない、むしろ枠から外していたほうなんだが。だから、からっきし見る目もないし、分類も何も全くわからない。

 そういう店主がこの有り様に何か反応してしまう。例えば、ズボンの色と時計のバンドの色。聞くところによると、この時計は相当古い米軍の払い下げ品から選択してきたものらしい。

 全くこれみよがしではないが、尋ねるとそれなりのストーリのあるものをしれっと身につけている。

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 カバンも身の丈。統一感、ハイセンス・・・ウーンなんともしっくり来る言葉がないねえ。

 とは言え、

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 そういう方が、元NJSのピストを自分なりにいじって乗りこなすと、こうなる。全く別物に車体も変身している。

 こういうのを見ると、この自転車はこの型のある意味衣服の一部、イヤ衣服の延長としての自転車、というようにも見えてくるから不思議である。

 あなたにとって自転車とは何か?野暮な質問ではあるが・・・。

 これはお客さんによって本当色々なんだな。

 それまでの発注内容やこだわりの系統が読めないで、一体どこが落としどころなんだろう?と思う方がいた。フトある時、その方にとっての自転車は、自分の部屋、自室と同じなんじゃないか?と思えた瞬間から、こちらのアドバイスが生き始めてきたことがあった。

 他にもある、ある人にとっては自転車とは個人の持ち物を越えた、街の景観の一つであると意識している人もいるようだ。時代の象徴・・・とも感じている人もいるかもしれないね。

 また人によっては自転車が、釣り竿、焚き火台、フリスビーといった外回りの玩具としてあることもありましょう。

 そして、この方にとっては自転車は衣服を中心とした、身につけるもの、身につけるものの延長・・・として表象されているやに思われます。

 さてこうなると、これは大事なのであります!!!

 もう自転車屋の出る幕はなくなります!それでいいんです!自転車を自転車屋・自転車メーカーに任していたから、この体なんでありますよ。そんなことが続けば、単なる競争道具、実用用具、移動道具に成り下がってしまうだけ・・・。

 こういう方が現れたからには、自転車屋は一歩引くのみであります。少なくとも店主は一歩どころか十歩でも引いて、こういう外から、他の分野から一体何を持ち込んでくれるのか?そしてそうした持ち込みによって、自転車のどのような側面をどのように見せてくれるのか?を楽しみに学ばせていただきたいんでありますよ。

 自転車を自転車単体でいじっているだけではもう限界がありありなんであります。もうカラッカラなんであります。そうなると隣接するものとタイアップで、ペアを組んだ他分野とどのような化学変化を起こして、どんなものへと変身していくのか?という外部との接触による刺激、スパークが必要なんだと思っているわけであります。

 少なくとも、店主にとってはそうでありますな。食と自転車、行商と自転車、衣服それも古着と自転車、マラソンと自転車、ボクシングと自転車、ボートと自転車もいいなあ・・・、など他分野とタイアップすることで、まだまだもっともっと自転車は輝くことができる、イヤ、そうした契機がない限り、自転車はもう輝かない!とすら言っていいんじゃないか?

 といっても、まあ焦らず・・・、それぞれの分野との接触をみながら、双方ともに成長していく手がかりが見つかれば大変いいんでないか?と思われますよ。

 今後とも、衣服のなんたるかと自転車のタイアップの可能性・・・、ゆっくり追っていきたいと思いますわね。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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