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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

二重の不思議な小径車 何だ君は?



 メタリックなフレームに、なんて書いてあるんだ?

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 ホホー、ターンね、あのダホンの兄弟みたいなメーカーだな。とこが、この車体、フレームがおかしいぞ。

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 このヘッドチューブの過剰なまでの溶接しろと溶接痕を見よ・・・、気合い入り過ぎだろう?

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 ここはトップチューブの尻に当たるが溶接の気合が抜けていない。

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 そしてダウンチューブを真上からみたところなんだが、青龍刀か?と思うくらい、尖っている。サーベロなみか?

 しかし、こいつは既視感ありありだ、あのFUJIのアルミ名車のバラクーダやアルミのFUJIトラック、あのロックバイクスのアルミの名車ロケット・・・、モロ競技車中の競技車を思い出してしまう。ロックバイクスのロケットだが、あいつはストリートの面をしているだけの正真正銘のレーサーだ。

 ウーン、何じゃこりゃ?しかも・・・

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 ダホンの兄弟メーカーだからか?なんだか知らんが20インチの小径ホイールが付いている。上のフレームは各所完全なレーサー、気合の入った溶接のレーサーフレームなのに、なんで小径のホイール付けてんの?

 いったいこの車体何を狙った車体なんだ?全く読めない。

 だいたい車体を見ると、その企画会議での会話が想定できるんだが、こいつを見てもまともな企画会議の会話が想定できない、全く。

 まともでない会話とすれば・・・、

 「社長・・・、何処がどう伝わったのか?あの例とアルミのタイムトライアル車なんですが・・・、なんと20インチで納品されたんです・・・」

  「どういうこと?」

  「・・・・・・・」

  「どういう意味なの?」

  「20インチのタイムトライアル車ができた・・・ということ・・・ですか・・・」

  「うん・・・だから、それがどういう意味なの?」

  「それがわかれば、こちらも苦労しませんが・・・。」

  「つまり工場側が間違えて、小径のタイムトライアル車体を作ったということか?!」

  「はい、つまりそういうわけです、こちらはちゃんとした図面送ったんですが、はい、700C用のタイムトライアル車ですね、ところが出来上がってきたのが何故か20インチのタイムトライアル号・・・ということ・・・なんです。」

  「で、その間違った小径のタイムトライアル号は、何台分あるんだ?ええ?」

  「そ、それが、そ、そのー・・・、300台・・・。・・・社長!・・・社長!!!社長!!!!!」

  「い、いいか・・・、何がなんでもその300台・・・、どんな理屈をつけても構わんから、売れ!すべて売れ!」

  「た、ただー、社長・・・」

  「うるさい!どんな屁理屈でもいいから全車体、売り出せ!いいな!当社の存亡をかけた事業だぞ!!!!」

  かつて実際にあった話なんだが、どこぞの工場に出した200台が、図面とは真逆の仕上がりで出来上がったことがあったらしい。その使いみちで相談を受けたことがあったが・・・。

 他にもあるぞ、それに懲りて出荷前の状況確認のため、現地にいったら、すでにトラックに荷積みして、シートをしっかりかけられて、出発寸前だったなんてこともあったらしい。

 しかし、実際の所いったい何を狙って、どういうコンセプトのもとで作られたのか?本当全く見当のつかない車体である。

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 コンポで値段は押さえているのかな?

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 でもこのフレームなら、アルテなんて付けたって、決して遜色はない。硬いし、走るぜー。

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 基体は700Cように作られたであろうカーボンフォークだが、ブリッジ後付で20インチ用にってか?

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 これが全体像、ちょっと目を引くよね。小径ファンなら、こいつにフルデュラ載せて喜びそうな人はいるだろうな。小径のカーボンホイールくんで、そんなことしたら、足のあるやつなら、ロードレースにこの車体で出て、結構食い込めるんじゃない?なんて思えるくらいしっかりした自転車だ。

 何のために、何を狙って作られたのか謎の車体がこいつだとすると、もう一つの謎が実はあるのだ。

 この車体の持ち主は、なんと当店内で展開しているレコードショップ、金曜日の担当者のコンブ女史のものなのだ。

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 見りゃーわかるが、まあ、運動、スポーツ類とは無縁の顔をしておる。ヘビースモーカーってなもんで、自転車乗れんの?とすら一見見えるインドア派なんだが・・・。

 なんとこの子の所有しているのが、このターンの謎の自転車なのである。
 
 なんで、昭和レコードオタクのこの子が、この謎の自転車に?と二重の謎があるんだが、もうしばらくしないと、その謎も溶けそうにない。

 金曜のコンブレコードも一月以上開店から経って、最近なかなか堂に入ってきたようである。夕方から、彼女と彼女セレクトのレコードを求めてモソモソ来る人影もある。

 これからは、この車体で通勤するということなんだ、金曜日は雨でもない限り、この車体は当店にあるだろう、見るのもよし、借りて少し走るのもよし、この車体の謎に迫ってほしいもんだ。

 そしてその自転車がなんでこのレコードオタクちゃんが所有しているのか?本当に自主的に選んだ車体なのか?その辺の謎について尋ねてみるのもいいかもしれないね、小林旭なんかを聞きながらな。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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