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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

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カンパクランクのベアリング交換 そのベアリングが高額・・・



 カーボンクランクだ・・・、しかもカンパニョーロのカーボンクランク。これは約二十年近く前に、まだBBがスクエアテーパーだった頃、逆マーブルのカーボンクランクということで、衝撃のデビューをした・・・と思ったな。

 当時、NASAの技術に匹敵するという触れ込みだったが、その真偽はわからない。ただ、シマノが今でもアルミ・ジュラルミンに拘る中で、いち早くカーボンクランクを最初からぶっちぎり引き離し状態で作ることが出来たんですねえ、当時のカンパニョーロはな。

 シマノも一度カーボンクランクを作ったことがあったように思うが、幻かよ!という感じで、市中に出たのを見たことがなかった。

 2006年、このクランクのように、スクエアテーパーからウルトラトルク形式に変わった、シマノのパクリ?かと思ったが、それでもまだこの頃のカンパは輝いていたと思うな。

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 カンパレコードの、カーボンクランクなんだが、こいつのベアリングの交換依頼がやって来た。

 たしかにこのクランクの中心軸の両サイドに装着される特殊ベアリングは、ギシギシと回転に難があったんだな。それを替えてほしいということで、外そうとしたんだが、右クランクが特に難儀した、その理由は後でわかります。中々引っこ抜けなかった、引っこ抜けずに変形して、ベアリングがバラバラになったという経緯があったんだが、その理由も後でわかります。

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 これが一切ベアリングのない状態、取り外した状態のクランクなんだがね。こいつにベアリングを取り付けていく・・・というんだが・・・、

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 この入手が非常に大変だった・・・。というのも、これは特殊中の特殊ベアリングだったからね。どこが特殊だったか?というと、厚み。

 通常7ミリの厚みのものは、まあ、そこそこのところでは入手可能なんだが、他はすべて同じでも厚みが6ミリという、このクランク専用ベアリングが、中々見つからない、ということだったんだ。かなり探したんだが見つからない。

 一方カンパ独自のスモールパーツで発注するとセラミックもんでなんと・・・22000円以上するということ・・・。ということは素材でも相当高額なんだろうな・・・しかも今はパーツ不足、カンパもその限りではないだろう。

 イヤー参ったなあ・・・、一般ベアリングを購入して、上下で0.5ミリずつ削る?切子が入るとベアリングの滑らかさは消えるだろうなあ。

 でもまあ、広く神もあるってもんで、なんとか見つけて引っ張ってきたわ、決して安くはないが、22000なんてベラボウなもんではないがな。

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 こいつを、このクランクの25ミリ系の軸に埋め込む、

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 この状態から、ちょっと圧をかけて、所定の位置に持っていく。

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 そこでちょっと回してみると、軽くスルスル回るねえ、流石に交換したばかりだから・・・ただ、このスルスル感の軽さはちょっと高トルクのかかるBBにとっては少し心配なんだな。

 これは、ハブについてもそう。やはりトルクのかかるところの回転を預かる所は軽くスルスル回るよりも、少しネットリ感のある、重厚な回転のほうがより長持ちする・・・ということが経験上言えるんだな・・・。

 なので、どうもこのスルスル感には抵抗がある、なれば・・・、

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 こうして、カバーというかリテナーを外す、そこにだ・・・、

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 良質のグリスを親の敵のように注入する・・・という方法。殆どの利用者さんはトルク管理のいる、ウルトラトルクのクランクをばらして、中身を見るなんてことはしないだろうから、こういうところには、使用状況を先回りして、より濃厚にメンテしてやるほうがいんでないかな?

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 こんな感じ・・・、これも装着する際にワンの内部の方にもしっかりグリスを入れて余分を拭う、これをやったほうがいいだろうな。

 さて、先程なぜ右クランク側のベアリングを外すのに手こずったか?というと、これだ

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 こいつ必要あるのかな?少なくとも相当のトルクで左右のクランクを中心でボルトで締め付ける形式をとるウルトラトルクで、内部のベアリングが移動する・・・ということはほぼ考えられないんだが・・・、なんでこのCリングが必要なのか?わからない・・・。

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 こういう形で、Cリングを外からはめて、それを下にずらして、クランクに切られている溝に落とす・・・、

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 このようにね。

 まあ、特殊パーツにはそれなりの意味はあるんだろうが・・・、でもできれば一般パーツで代替できる形式にしてくれると、もっと安価にアチコチのスモールパーツを交換できるのに。特に回転の種類や素材が多くあるベアリングなどは、用途に合わせて、使い分ける・・・なんて事が出来たら、利用者は面白いし、助かる・・・と思うんだがね。

 特殊中の特殊パーツは仕方ないから、そちらで儲けて、あとは一般部品で対応してくれれば・・・とカンパニョーロに言ってもしかたないかな?でもまあそういうところが、普及度にも影響してくるんじゃないか?なんて思ったりして・・・、そうか安易な普及など求めていないのかも知れないね、カンパもスラムもな・・・。
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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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