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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

5ミリでも縮めて欲しい・・・完組だろう・・・その1!


 
 鉄フレーム、120ミリエンドのフレームに130ミリのホイールを無理やり入れているという。いくら鉄でも10ミリはきついでしょうね、よくあるのが126ミリエンドに130入れるというね、これなら指で開いてキツめのホイールを入れることは出来る。
 
 それが左右5ミリずつとなると、よほど柔らかい鉄フレームでないと、大変でしょうね。

 ということなんで、本来なら、スッキリ10ミリ縮めるべきなんだろうが、5ミリでもいいので縮めてほしいということなので、お引き受けしたんであります。しかし、出来るかな?

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 これが10ミリ無理やり広げられている状態なんだそうだ。さて、5ミリか・・・どこが削れるんだ?

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 通常のハブで手組のホイールのものなら10ミリくらいはなんとかなるという実感は、経験上あるんだが・・・、こいつはアルテグラの完組ホイールだろう?完組ホイールは、通常のハブではもちろんない。専用設計されたものが多く、同じシマノものであっても、同メーカーの一般ハブのスモールパーツが使えないことのほうが多い。

 専用のスモールパーツはもちろん使えるんだが、完全に専用。どこか削ったり、加工したりするとそれはもう「専用」ではなくなるため、そうしたスモールパーツなど使えなくなったりすることもある。

 なので完組ものは縛りが多い。思うようにやりにくいというのが、大体なのだ。なので、今回も出来るのかな?とちょっとヒヤヒヤ気味。

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 まず観察ね、ウーンと、フリー側には削るスペースなしですね・・・。

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 反フリー側には、多少ありそうですね、ちょうど5ミリくらいは・・・。ダストキャップとって中見るか?

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 ほらね、やっぱり一般ハブの形式とは違っているわね、これを分解して、構造的に削れるところを探すしかないね。

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 更に外すとネジ山切られたシャフトもどきがあるんですね。これがエンドに引っかかるという意味でシャフト的なんだが、先しかないという意味でもどきなわけね。

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 ということは・・・観察の結果わかったのは、このアルミのこの出っ張り部分を5ミリほど切り落とせば、ハブの幅を詰めることが出来るな・・・ということで、ではこのシャフトを摘出して、切るしかない。

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 アルミのシャフトが出てきた、これをフライスに取り付ける。本来なら旋盤だろうと思われるかも知れないが、つかむ部分がデカすぎて不安定いなるので、フライスで加工することにした。

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 シャフトを横に取り付けて、フライスの刃を前後させながら少しずつアルミシャフトを削っていく。

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 別にグラインダーでもいいだろう・・・と思われるかもしれないが、面がきれいに出るので、やはりこうした精巧さを求められる加工には、フライス・旋盤が使えるといいね。

 このシャフトをもとに戻してみると、

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 先の余分な部分の5ミリ分がきれいに削れている、ここに先のシャフトもどきを戻してやると完成だ!と思いきや・・・。

 シャフトを5ミリ削った分、シャフトもどきも削らないと、きっちり中まで入らない。他には・・・、9ミリ1ピッチのタップをシャフト内の奥に立てるかだ・・・。で結論から言うと、9ミリ1ピッチのタップがなかった・・・。なので、削ることに。

 これもまたフライスで削っていきましょうか。

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 今度は縦に置いて、上からねじ山を削って短くしていく。さっきのシャフトはアルミだったので、スラスラ削れていったが、こいつは鉄なんで、欲張らないように撫でるように何度も往復させながら、少しずつ削っていかないと、刃物がもたないわね。

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 刃物が鉄部分に当たる時、バイスが移動してしまうこともあった。相当の力が一瞬かかるんですねえ。なので、各所をしっかり締めながら削り終える。

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 削ったシャフト内に、削ったシャフトもどきをしっかり奥まで装着し、ノギス出幅をはかると・・・、オオ!きっちり
125ミリとなっている!成功!

 いえ、まだです・・・。片方だけを5ミリ一方的に削ってしまったので、ホイールのセンターが出ていません、片方に単純には5ミリ寄ってしまっています。そいつをもとに戻して、センター出ししてやらないと、装着した時、自転車の中心にホイールが来なくなってしまいます。

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 今度は、振れ取り台に置いて、シマノ専用のスポーク回しで、寄ってしまったホイールをまた正規のセンターに戻していくことをやっていきます。

 内部のテンションを替えずに、少しずつ、リムをセンターの方に引っ張ってくる。引っ張るだけでなく、反対側のスポークは送るように促す、そして、横ブレとって、縦ブレとって、センターにもっていく。

 ということで、ホイールの幅矯正はなんとか出来たわけでありました・・・、

 つづく!
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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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