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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

知の巨人・・・とは



 総合的視点から「知の巨人」を定義することではありません。

 ちょっと、というか大分違和感のあることがある。この4月30日で、あの「田中角栄研究」等の著作で有名だった立花隆の一周忌ということだそうだ。

 亡くなった当初もそうだったが、一周忌を迎える今日でも立花隆を「知の巨人」と形容しているんだが、立花氏が「知の巨人」と形容されることにちょっとした違和感を感じるのは店主だけだろうか?

 たしかに知的好奇心の強いジャーナリストであったとは思う。色んなジャンルに及ぶ中で、特に彼のまとめた「サル学の現在」という分厚い本には相当助けられた思い出はあった。ちょっと前まで京大総長だった山際寿一を知ったのもこの本だった。

 人文系の話をするのに、隣接生物である猿人類との比較は大分役立つんだが、非常に網羅的な本となっていた・・・。

 後は、宇宙だとか、臨死体験ものなど、最先端に近いところを集めてはそれを彼なりに解説、紹介していくという意味でも知的分野に対するジャーナリストではあると思う。

 ただ、それを持って「知の巨人」と形容することに関しては、やはり違和感があると同時に、立花氏を「知の巨人」と持ち上げざるをない現状の知的水準というものが、かつてと比べて大分劣化してしまったんじゃないか?と思うのも店主だけなのだろうか?

 まあ、嫌味も込めての教養主義というものはかつてはもっと分厚かった・・・ように思えてならないんだがな。

 では、誰が知の巨人なんだ?と思われるかも知れませんな?

 最近、店主がそう思われる方が静かに鬼籍に入られたようだ。

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 その名を見田宗介。肩書は社会学者ということだが、それには収まらない膨大な知的質量を持つ学者だったとおもわれます。

 決して派手ではないが・・・ある意味地味、行く所にいったら大御所なんだが、こういう方が学問の守り神として、要所を締めていてくれていたという安心感があったんだが、その喪失感たるや。

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 この見田さんはペンネームを持っていた。それがこの、真木悠介。著作の種類を分けていたんんだろうと思うが、これがまあ、学生時代の店主に突き刺さった内容なのであります。

 暫くこの人に付いていけば、間違いはないだろう・・・、もしかして人間解放が名実ともに実現するのではないか?と強烈に思ったものだった。

 今回書架から探せなかった名著があるんだが、タイトルは「宮沢賢治」岩波現代文庫、今でも入手可能であると思います。いわゆる「雨ニモマケズ」的なイメージの強かった宮沢賢治像を一転させた研究でありました。研究というものはかくあるものなのか、と内容だけではなく、研究というものの形式をも学べたように思えた一冊でありました。

 こういう第一線の研究をするものを知の巨人というのではないか?と思う。

 立花氏は知的好奇心の強いジャーナリストではあったが、それは地から研究してきた内容のその成果の上澄みをすくい取って世に問うという活動をしていたのであって、自らが知の源泉であったわけではないのではないか?

 まあ、そんな店主の定義などどうでもいいか・・・。生き続けるということは、人の老いと死に立ち会うことなのだ、と最近そう思うようになってきた。

 60近く生きていると、各所で業績を上げてきた方々が老い、そして歯が抜けるように亡くなっていく、本当に多くの方々が亡くなっていったと思う。

 店主の生まれた1964年の10月27日には、すべての人が生きていたのに・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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