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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

起死回生の一発になるか?ディスク化と手組みホイールの光明



 先日岩井商会さんの展示会に行った際、あまりに少ないリム単体販売に、輪界が業界を推して手組みホイールを殺しにかかっているんじゃないか?という疑義について書いたわけで、なれば当店だけでも単体でどのくらいのリムを入手できるか?なんてことで、アチコチまた台湾・大陸含めリサーチを始めたんだが。

 真剣に気合を入れて探せばまだ海外には手組み用のリム単体の販売はあるようで、今やまだ先の見えない円安状況で簡単には手は出せないが、あるところに行けばまだありそうだ、という実感を掴んだことは、ちょっとした収穫であったんだが・・・。

 それに、いい意味で追い打ちをかける記事が送られてきた。それが、上のジーンという情報誌なのであります。出処は輪界でも、隙きを突くような見事なモノづくりをしながらしぶとく生き抜くグロータックさんの作る情報誌なんであります。

 グロータックさんというと、小回りの効く大変研究熱心で、理系的で、非常に興味深い、痒い所に手の届く自転車関連商品を開発販売している、大変優秀な企業・メーカーさんという印象はありますね。

 カンパのエルゴを内部のコロを変えるだけで、シマノ対応にしてしまうなんて、天才的な思いつきを商品化して、営業ベースでやっているなんて、大手とは別路線で生きていこうとする中小の鏡のようなメーカーさんですわね。

 一度メールやりとりしたことがありますが、大手にはできない、中小ならではのくすぐりを大々的に仕掛けて、引っ掻き回していきたい、というようなことをおっしゃってましたわ、それが規模を徐々に拡大させながら、維持し続けているところなんて非常に示唆的な位置にいらっしゃると、尊敬申し上げますわ。

 コロナを機に面白そうな中小の開発メーカーが閉じたこともあって・・・、他人事ながら落ち込んでもいたんですね。

 今後確実に沈みゆくこの国で、ゲリラ的な中小が身の丈前後で生き残りをかけて奮闘すること以外に、道はないかもな・・・と思っていた中で、面白いもの作りをしていながら何が原因か知らんが閉じていく事情というのは、本当にこの国の産業状況としては、致命的だなあ・・・と思っていたんですが。

 このグロータックさんは、イヤイヤ、より磨きをかけながらピンピンしながら、この苦境を乗り越えていくウィットと知見と発想をお持ちのようで、当店ともども落ち込んでいる暇があったら、このような全体的な姿勢をグロータックさんから学べ!と自戒を込めて思うわけであります。

 いささか、前置きが長くなりましたが、このグロータックさんの冊子が一体何を見据えて、同主張しているのか?これを見てくれ!

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 気づいた?!

 なんと店主の落ち込み手組は殺される〜、という安っぽい感想とは真逆の主張がなされているよ!

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 なんと、今こそ手組みホイール!だとよ!

 イヤ、負けたわね・・・。こうでなければ・・・マジでね。こうでなければ・・・。しかも単なる安っぽい開き直りではなく、それなりの事情を踏まえての主張と来ているから、驚きだよね。

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 全文はこんな感じで綴られているんだが・・・。

 要約すると、かつては手組みホイールしかなかった、その時代は乗り手の体格や好み等に合わせて人間中心的な考えによって、一面的な性能やメーカーの思惑とは違った所でホイールが作られてきたと。

 その後、完組みホイールの高性能化が進み、一方で手組は廃れ人間中心から、性能中心に移り、手組みパーツの選択肢が狭まってきている・・・。

 ところが、ディスクブレーキ化の波が来て、制動力の確保のためにスポークの強度が重要視されるようになれ、その結果スポークパターンの限定が起こることで、完組と手組みの差がなくなってきたんじゃないのか?という主張がなされているます。

 まあ微妙な論点はあるかと思いますが・・・。ただ、設計・デザイン、そして素材等に突出した超一流の完組は別にして、スポーク組の限定をより受けるようになると、中級クラス以下の完組と、手組みホイールとの差は、確かになくなりつつかるかも・・・なんて思ってしまいますね。

 もしそうしたことが事実上起きているとしたら、中級クラス以下(つまり大半のディスク用完組ホイール)よりも、それぞれのユーザーに合わせて作る、人間中心的な手組みホイールの出番が再度やって来る・・・、つまりそれを以て手組ホイールのルネッサンス・・・と呼びたいということなのだ。

 その後、このグロータックさんはディスクハブや、カーボンリム、チューブレスバルブ、チューブレスリムテープなどの開発に邁進していっているようなんで、大いに応援したくなるという展開なんですが・・・。

 やっぱりこうでなくてはいけませんね・・・。業界が手組を殺しにかかっているなら、その手組の本来の良さというものを再度自覚しアピールしながら、強がり以上の信念で持って、独自に道を開拓していく、または同じ路線を行くもの同士で連携していく・・・ということでしょう。

 なんか元気もらえましたよ!グロータックさん。

 落ち込んでいる暇があったら、面白い展開に、より良い展開に持っていく・・・、中小の利点、小回りを使って生き抜きながらも、何らかの層を、何らかの波を作っていく仕掛けをしていく・・・。

 当店も諦めず、あそこに行ったら、かっちょいい!手組みホイールがある・・・というように構えていかないとね。

 あー、非常にいい冊子をありがとう!グロータックさん!!!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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