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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

あれがこれになりました!

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 先日、出てきた、この赤チャリ。これをどうやって予算内で仕上げるか?ということの続きです。

 もうフレームを残すしかない!これでいきました。

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 まずホイールを24インチで、手組みしました。この改造のためにということではなく、以前ある自転車のために組んでおいたものを流用した、ということですね。でも手組みには違いありません。

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 それからメンテの敵、店主目の敵のローラーブレーキを外し、キャリパーブレーキに交換です。ローラーブレーキの利点があるとすれば・・・、雨が降ってきて暫くは制動が変わらない・・・といことぐらいかな?ただいま、撲滅運動中、今作っている自転車からも外し、今後も外し続けていくでしょう。

 しかし外したローラーブレーキ・・・、灰皿ぐらいにしか、ならないかなあ・・・。

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 前ブレーキも、新品です!ダイアコンペの定番のモノ、最近ブレーキシューがこの値段にしてはグーンとよくなってきたと思います。かつてのは・・・?という感じでしたけど。

 そして、ちょっと贅沢ですが、多段化してしまいました。
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通常の、シングルママチャリにだって、台座を付ければ、ディレーラー付くんですよ、ということはほとんど多段化ができる、ということなんです。

 あのサビサビのハンドルとシフターを変えて、こうなりました。
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 というわけで、フレームを残しつつ、激変してしまった今回の改造、その全貌です!
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 上の写真からすると、ちょっと想像できないほど、自転車が華やいでいます。

 もう走る気満々でしょう?それが写真で比較するとお分かりですよね?
 ものにも気は宿っている?というか、作り手が気を吹き込んだ、とでもいいますか、自転車自体がやる気満々、ということがわかりますよね。

 これなんですよ、これ!

 再生させるということ!これには、思想と、発想と、技術がいるんです。決して安いものではありません。

でも、それでも、こういうあり方に理解していただいて、高額の改造費を払って、喜んで乗り続けていただけるお客さんがいる。

 恵まれているよなー、当店は・・・。本当にありがたいことです。

 先日ラジオで、作家の五木さんが、これからの日本社会は山でいうと下りだと、言っていた。多分あの方はベストセラー作家だから、本当の意味での本質的なことは言えないでしょう、知っていたとしても。
 
 となると、わかりやすいことしか言わないはず。ちょっと考えればわかること程度の・・・。

 この場合の登り、下り、というのはそう・・・たかだか戦後六十年のことを指しているだけかな?つまり戦後高度成長期を経て、経済大国に上り詰めて、今度は成長は止まり、高齢化・少子化へと国勢が下がっていく、と同時に新興国とやらが、自転車を自動車に乗り換えて成長を続けていく。

 絵画や芸術のようなものだけを狭く文化、というのではなく、人間の活動総体(経済も政治も技術も含めて)を文化、というとすれば、今の日本が果たして下り坂なのか?ということは大いに問題としていいとして・・・。

 一定以上の豊かさが実現されると、ものごとの成熟化が起きる、というのはある種正しいと思います。五木さんの言い方をすれば、下りの時期にこそ、成熟化が起こる、のだそうです。この成熟化というものがすべてプラスの意味を持つとは限らない、と思われるというのが難しいんですが。

 例えば、意欲の低下、いわゆる草食化?政治意識の低下等も含んでしまうことも実際にあります。だって、ガツガツしていないんだから・・・。

 とはいえ、一気に増大した富に振り回されて、高度に下品化する、成金的あり方からは、徐々に距離を取りながら、いろんな方面にさめながらも、何らかへの追求が始まり、ある種の価値観を形成していく時期、という重要な側面をも併せ持つ、というのが「成熟化」というのではないかしら?

 となれば、まあ大いに成熟化すべきであると思いますし、一介の自転車屋としてみれば、日本の自転車文化も、もうそろそろ飽和化して、さっさと成熟期に入っておくれよ!と思うわけであります。

 長くなりましたらが、こうした成熟化の一つの形が、こうしたへんてこりんながら、愛着のあるものをより愛着を深められるように再生し、使い続ける、そして、そういう活動にそれなりの対価をはらっていただける、という一連の流れの中に見るのであります。

 そういう意味でも、こうしたお仕事に触れられるというのが、当店としては激しくうれしく、ありがたいのであります。

 最近、ネット上では、ママチャリ改造屋にしか見えませんよ!ともいわれます。確かにね、ただし、それが一体どこを目指しているのか?目標はデカイです、なぜって、「今後の日本の自転車文化の成熟化」へ、向いているのですから。

エヘヘヘ、今夜は珍しく、店主の甲斐性を超えた、大風呂敷を広げてしまった・・・。今日一日だけね!

ツイッターの中で検索すると、関連のつぶやきが出てくる。こういうことからまたつながるみたいですね。
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この記事に対するコメント

成熟化、、
初めまして。
このブログをいつも楽しく拝見させていただいてます。(生まれて此の方ママチャリにしか乗ったことのない人間ですが笑)
「成熟化」とは何ぞや?
遠山さんの大風呂敷w、もとい鋭い考察に感銘を受けました!
確かに経済的観点での隆盛期にあっては、知らずのうちに外見上の贅沢さや、より新しいものの消費に人々の価値観が偏って行きがちですよね。
その点、欧州の多くの国は、ある意味ここ何世紀も”下り坂”だからか、我々よりも随分、(非物質的)成熟化が進んでいるように思います(自転車文化含め)。
聞くところによると、我が国の、”近頃の若いもん”はスポーツカーを買わず、地元から離れず、自炊をし、高給よりもやり甲斐のある仕事、服やCDより家族や友達との時間を大切にするそうです。
バブル時代を忘れられないおじさん達には「??」なんでしょうが、もしかすると彼らが”成熟化の第一世代”なのかもしれませんね。
と、、おじさんと若者の狭間にいる私は思ったりしてます。
話は全く変わりますが、実は私もいただきものの最新トラックフレームと年代物のボスフリーホイール、あとサドル。これだけを持っているのですが、如何せんそれだけでは走れません。他のパーツを貴店で揃えてなんとか走れるようにしてもらえますでしょうか?
以前紹介のあったFUJIのトラックフレーム多段化によく似た事例で難題かも知れませんが一度診るだけ診ていただきたいなあと思っています。
どうでしょう?
【2010/06/11 06:16】 URL | Xank #OGgcOnQQ [ 編集]


ありがとうございます。

そうなんです、バブル時代に不遇の青年時代を過ごしていたせいか、そのバカバカしさを横目で見つつ、閉口していたんですが、そのあり方が、近頃の若い者と共通する点があったみたいなんです。
男に三高なんて求めてはばからない三低バカ女も平気に横行していまして、もう少しやせ我慢でもいいから美学をもたないのかい?と呆れていました。

本当、下品な時代、でした。

今、銀座で高額な買い物する人、寿司屋のカウンターでトロだけを頼む人たちは、隣の国の人ばかりと、若干軽蔑して言う人もいますが、この数十年、パリでブランド品を買いあさっていた東洋人はどこの国の人でしたか?と。
自分たちもアアでしたし、今もアアなのかもしれないのにね。

人のふり見て我がふり直せ、品よくいきたいです。

フレームなどお持ち込み、お待ちしています。
狸サイクル 遠山健
【2010/06/11 22:38】 URL | 狸サイクル #- [ 編集]


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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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