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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

実用自転車不便使用考・・・



 まだまだ続きます、というより、まだ序章ですね、ママチャリを使いやすくメンテしやすくする運動です。

 これも国産ブリジストンの実用車です。丈夫に作られています、これをいつもの改造のメスを入れていきます。

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 泥よけ、カゴ外しの術!この方は買い物用自転車を再生させたので、走る以外の機能はすべて取ってもいい、という承諾済みです。

 この改造は、このように使われる方の状況に合わせて、それよりやや強引めに、外しを行いますので、どうしてもカゴがほしい!という方のカゴを無理矢理取り去るようなことは、十回に一回ぐらいしかいたしません・・・。

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 チェーンカバーも外します。裾をバンドで結束していただきます。体に一手間、車体をより軽く!です。

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もちろんローラーブレーキも外します。いつものことです。
代わりに付けるキャリパーブレーキ!
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ハンドルもよりスポーティーに、今回はフラット仕様にしました。

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で、全体の仕上がりです。

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快走車のできあがりです!内装三段ギアがありますので、踏み出しはフワリと軽いですよ。そしてスピードに乗ってきたら、ギアをドンと重くする、するとツツーッと前に出続けます。

高機能化のために犠牲にしていた走りを、今度は走りを活かすためを主としてリメイクすると、驚くように走るんです。

メンテも楽ですしねえ、これなら自分で後輪パンクの修理もできます。

しかし、どうして通常のママチャリというのは、非常にメンテナンスしにくい状態で組まれ続けるのでしょうか?
工夫の余地はいっぱいありながら、なぜ改良されていかないのでしょうか?

ここからは推測の域を出ませんが・・・。

小ギヤからチェーンが外れる、それを戻すために、十五ミリでボルトをゆるめ、チェーン引きをゆるめて、小ギヤにかけて、再度チェーン引きを締めこんで、ホイールのセンターが出たら、十五ミリで締める。

これだけの簡単な工程であっても、共締めの権化であるママチャリはチェーン引きを締めるレンチが、荷台のシャフトに阻まれて、そこまで届きません。

そこで全部外してチェーン引きまでレンチをかけてゆるめるんですが、今度はチェーンカバーが邪魔して、チェーンにまで指もドライバーも届かない状態です。

これも仕方なく、カバーを外して・・・。

こういう重層構造が、簡単な作業自体を非常に面倒くさくしてくれるんですね。もっと簡略化できないか?買ったままのママチャリを持ち込まれると、正直イラつくことも少なくはありません。

なんで、他の自転車屋さんは黙っているんだろう?と・・・。

メンテしやすいレーサーをいじる機会の少ない自転車屋さんは、これが当たり前、とでも思っているのでしょうか?

このママチャリの構造というのも、ある意味ある目的に沿って発達して、一種の完成形として、定着していると考えることもできます。

ただし、そのための前提というのがあったと思うんです。つまり、こうしためんどうくさい機構をめんどくさいと思わず、丁寧にメンテしてくれていた、町の自転車屋さんの存在、これがあったからこそ、ママチャリ自身の複雑な構造が維持され続けてきたのではないか?これはあくまでも推測です。

しかし、今や町乗り自転車の販売主体は、どうも町の自転車屋さんではなくなってきているようです。町の自転車屋さんの平均年齢は六十を超え、もうさんざん仕事をされてきたんでしょう、そろそろリタイアなど考えてもいいお年と成ってこられています。本当にお疲れ様・・・。

となれば、今度はホームセンターや、大型のスーパー、大手自転車量販店が、町乗り自転車販売の中心となってきています。9800円の自転車・・・、もう当たり前の状況となっていますね。

こういう場では、昔のように丁寧に自転車をメンテしながら乗り続けるというよりは、適度に乗っては買い換えをすすめるという売り方、あり方が定着しているようです。面倒なメンテは、ほとんどやりたがらない、ある意味商売の構造上、当然なのかも知れません。

メンテが面倒なら、より単純に、よりメンテしやすくする構造に行くか?と思いきや、それが逆の方向へシフトしていっているようです。つまり使い捨ての方向ということです。

残念ですねえ、メンテがより簡単に可能になるどころか、メンテする価値のないパーツで組まれた自転車として、わざわざ工賃をかけて直す意味もない。となると、買い換え・・・という流れになってきます。自転車屋さんもそちらの方が楽ですしねえ・・・。

乗り捨てられている自転車の多くが、後輪パンクを起こしています。これも邪推ですが、乗っていて後輪がパンクする、タイヤ交換などの工賃を聞いたら直すより買う方が良い・・・、こういう現実があるのではないか?

どうも自転車に関する選択肢は、限られてきているようです。

自転車が故障する。買い換えるか?直すか?

前者を取る方は、ここまで。ふんばって、修理する後者をとる、よしいけ!

ただし、通常のママチャリ構造だと色々修理がしにくい!

次は、複雑な構造を維持しつつ修理して、元に戻す。か、我慢しないで修理しやすい構造にして、今後その構造を維持しつつ、修理・メンテに精を出し続けていく。

前者をとる方は、今までママチャリ文化を支えてきてくれてきたような町の自転車屋さんを探す。

後者をとる方は、迷わず、当店にご来店ください!

いささか強引、フローチャートでした!

始めて競輪用のピスト車を乗ったとき、なんて単純な構造!と驚いたものです。
これでいいんじゃない?これを基本に多少のバリエーションがあれば、自転車はより自由に簡単に走り続けられるはずだ!

これが発想の基でした。今でも変わっていません。ママチャリも実用車もフレームの機構はピスト車と同じです。

で!あれば!いじらない手はないんです!そこさえ単純化してやれば、あとはけっこう自分でできてしまうんですね。

面倒なメンテをやりたがらない自転車屋さんが主流になってくれば、それに合わせて長い物に巻かれて、買い換えるだけがのうじゃない、短い方に巻きかかる!直してくれないなら、自分でやってみる!という果敢な生き方というのはたまにはどうでしょうか?ちょっと飛び降りるだけです。もちろん修理の難易度にもよりますがね。

その、手助けします!惜しまず!!押します!推します!
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この記事に対するコメント


僭越ながら以前より当ブログを楽しみに拝見させて頂いている者です。

ことに最近の、機能を取捨選択しメンテナンス性に優れたシンプルなママチャリを造りあげる、
という方向性には稚拙ながら自前で軽いメンテを行う者としても大いに賛同します。
しかし当日記について物申したい事が一つだけあります。

>買ったままのママチャリを持ち込まれると、正直イラつくことも少なくはありません。

店主としてのスタンス如何に関わらず、これは公言してならない事です。
過ぎた正直は言わば子供の理屈です。誰がこのブログを見て『買ったばかりのママチャリ』を嬉々として持ち込むでしょうか。
以上は私の勝手な理屈でもありますが、御一考の程いただければ幸いに存じます。
長文失礼致しました。
【2010/07/28 05:24】 URL | タケ #- [ 編集]


ご指導ありがとうございます。

ただ、話のウェイトは、あくまでも持ち込まれる方に対してではなく、メンテしにくい自転車の構造そのものの方にかかっています。

ですから、「嬉々として」持ち込まれて良いのです。
【2010/07/28 09:58】 URL | 狸サイクル #- [ 編集]


早とちりからの過ぎた発言、大変失礼致しました。心よりお詫び申し上げます。

なにより送信したメールに於いて、私が御店に惹かれたきっかけとなった店主様の信念、『中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。』を念頭に置けなかったことについて、ごく個人的な感情からではありますが重ね重ねお詫び申し上げます。

言ってしまえば、私は御店の信念も変遷も含め一ファンであります。ゆえに、あれだけの長文に対して真摯な御返事を頂けたことについて嬉しく思うとともに、心より感謝致します。
【2010/07/28 21:29】 URL | タケ #- [ 編集]


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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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