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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

オークションから再出発 味のある自転車ができる

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 オークションから購入されて、持ち込まれてきたものです。これに、ホイールもついて、ツーリング車でしたね。

 ここから、どういう車体に仕上げたいか?予算はどのくらいか?などお聞きして、限られた予算の中で、できるだけご希望を叶えるような手を入れていきます。

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 汚れたチェーンリンクですが、これはやろうと思えば、ご自分でもできる、その分手間代を下げて欲しい、というのであれば、磨かずそのままにしておきます。

 といっても、その他の部分をいじってよくしていくと、どうしても汚いパーツなどが気になって、手間をかけて落としていく。そうなるとこちらもバランスを取って交換した方が良いなあ・・・、こんなメカニックとしての習性が働くと、どんどん手間代がかかっていきます。

 やっている内に、お預かりしている自転車というよりも、自分担当の自転車となると、余計そうした力が働いてしまいます。

 よって、大方のご予算を事前に聞いておく、というのは必要ですね。

 本当に手によりをかけて、仕上げて、計算したあげく、「そ、そんなにかかりましたか?!」とか「ちょっとは勉強してよ・・・」というようなことにならないように、こちらも手綱を引きつつやるようにしないといけませんね・・・。

 でもまあ、こちらも再生に専心できて、渾身の仕上がりになって、それをお客さんが心から喜んでいただいて、正規の手間代等を気持ちよくお支払いいただける・・・というような相乗的な出会いというは一番の理想ですが・・・。現実問題として、予算というのは大切ですね。

 ただ・・・、この古いクラスの持ち込みの際に「大体どのくらいかかりますか?」という、お客さんにとっては一番大切で気になるご質問というのは、実は大変お答えしにくいご質問であるというのは、ご理解いただきたいと思います。

 というのも、やってみないと正直分からない、というのが真相なんです。まず抜けるか?外せるか分からない?外から見ればなんでもなかったものの内部が、非常に複雑に絡んでいたり・・・、まあ、いろんな事が想定外に起こる、というのが中古品の定めのようなものなんです。

 ですから、最初に申し上げた概算より値段が上がってしまう、というようなこともたぶんにしてあり得ますので、こちらも最大限気をつけていこうと思いますので、その旨ご理解いただければ幸いに存じます。

 中古自転車で、大体問題になるのは、上のクランク周辺、つまりBBまわりと、
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 ヘッド回りだと思われます。BBはまず既設のものが抜けるか?から始まります。すんなり抜けるものと、そうでないもので半日工程が違ってしまうこともあります。

 また、BBとヘッド回りというのは、非常に多くの専門工具を使用します。両者合わせるとゆうに十種類は超えます・・・、しかもそれぞれが高額です・・・。

 ですから、工賃、手間代を抑えて、ご自分でやりたいという方も、この辺の専門性の高いところに関しては、こちらプロ側にお任せください!あとの周辺については、ご自分で!という感じに基本なると思います。

 な、わけで、ヘッド回りを外して、フェイシングして、新品を圧入します。
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 BB回りも、何とか外して、タッピングとフェイシングをして、新生BBを装着します。
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 こういう機会に、しっかり手をかけてやると、この後に行うかも知れないメンテが非常に楽になります。逆に、まあ、多少ガタがあってもいいか・・・、または回りが多少悪くても・・・程度でまた数年乗っていて、イザ本気で外そうとした時、手遅れだった・・・なんて例も大いにあり得ますので。

今回は、スクエアテーパーのものを入れましたが、何なら現行のパワートルクやホローテックⅡだって、装着も可能です。

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 グッとこらえて、チェーンリンクは磨きません。ご自分でやりましょう!

 それと消耗品類、ワイヤー、チェーン交換は基本中の基本です。

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 それと、お持ち込みできないパーツ類を補充するというのも必要ですね。それも車体の雰囲気とご予算に合わせて・・・。

 ブレーキ前後です。
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 雰囲気にあいますねえ・・・。

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 レトロですね、相変わらず、ヨシガイさんには感謝の日々です。

 そして、お好みのパーツ類も探して付けたりします。

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 プロムナードバー・・・というご指名でした。女性的・・・だけでもないか・・・。

 そんなこんなで生まれ変わったのがこれです!

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 またまた、この形と雰囲気では、なかなか走っていない、仕様不明の楽しい一台ができあがりました。

 日本の自転車文化の成熟化号ですね。

 オランダを走っていても、違和感がない・・・。

 乗ってみても、やたらとハンガーが高くて、竹馬に乗っているようで面白いなあ・・・。

 新オーナーは、スーツで靴のクリーニングをやっておられる方。

 こちらは自転車、あちらは靴を磨く、という非常に強い共通点をお持ちです。

 これは異業種でありながら、将来ギルドを結べそうな、予感がします。

 これをご自分でピカピカにして、これまたピカピカに磨いた革靴で、都心の職場まで走る。

 実に絵になる若者でしょう、良い物を大切に長く使っていこうとする姿勢は決してバブルのような下品さには転化しませんから。

 これからも、こういう仕様の分からない、雰囲気の濃い自転車をこれからの若い人たちに、しっかりと乗ってもらいたい!

 オークションでこんなのが来たんですが・・・・、どんどん持ってきなさい!君の生き方を乗せる一台にして、お渡ししようじゃないか!

 
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この記事に対するコメント


狸サイクルさんは本当に素敵なお店ですね。
自転車への愛情あふれるブログは読んでいるこちらまでワクワクしてきます(*^^*)
遠方なので実店舗にお伺いできないのが本当に残念です。

色々大変なこともあるかと存じますが、
これからも頑張ってください!

大阪のファンより
【2011/03/04 22:50】 URL | #- [ 編集]


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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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