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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

父の形見を義理の息子へ・・・



 亡くなられたお父様が乗っておられた、クロモリマウンテンバイクです。

 というと、ごく少数でしょうが、オオ!と内心声を上げられた方もいるかと思います。

 クロモリのマウンテンバイク・・・、ほぼ絶滅危惧種ではなく、完全絶滅種なのではないでしょうか?

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 クロモリフレーム・・・、しかもラグ付きだぜ!
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 ここもね・・・。

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 出所は、なーるほどの国産品、ブリジストンですよ。

 お亡くなりになったお父様が、値段など全くつげつに、コッソリ買って乗っておられたものだったそうです。うん、確かに、当時・・・安くはなかったはず、です。

 誰も乗らなくなった自転車、パンクもしているし、古いし、乗れるかどうか分からないし・・・、ご縁がうまく運ばないと、下手をすれば廃棄されてしまうかも知れない、自転車です。

 一部の熱烈なファンをよそにですよ!もったいない!

 で、これを乗れるようにできるのか?その娘さんと、旦那さんが何件か自転車屋さんを回って、尋ね歩いて、半分諦めかけた時に開いた、雑誌になぜか当店が載っていたそうなんですよ。

 それで何でか、ここだ!と思われて、直行されてこられたようです。

 ただでさえ形見の再生なんていったら燃えまくりの当店です、いわんや、駆け込みともあろうものなら、絶対に何とかして街道に戻してやりますともさ!!!

 予算の上限を設けてもらいます。でないと、どこまででもやってしまいかねませんから・・・。

 そして、その範囲で一気に仕上げていきます。

 重視するのは、BB回り!

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 やはり、ここを外して、いったん風通しをよくしてやります。この辺で時間と手をかけておくと、今後が非常にメンテしやすくなります。ヘッドパーツもそうですね。

 あとはポジション出しなど。それまでの使用者と、次期使用者の使用目的や体格などが異なるとすれば、それに合わせて、よりのりよくできるように調整します。

 亡くなられた、お父様は170センチ半ば以上。義理の息子さんに当たる方は、170センチ弱。

 ステム・・・交換かな?

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 キー、懐かしいスタイルしています。上向きでも、長いですね。

 これを交換していきます。
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 前傾がきつくなくなり、乗りやすくなりますね。

 また、山などのダートにはいかないというところから、街道専用の26*1.25のスリックタイヤに履き替えて、新生クロモリマウンテンの完成です。

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 ウーン、やっぱりクロモリマウンテンは絶滅しても一つの重要なジャンルとしての、風格がありますね。

 ロードもそうですが、マウンテンこそ、ダートでの競技志向の方なんて、一体今どのくらいいるのでしょうか?

 となれば、自転車のスタイルとして、街道用、スリックタイヤのクロモリマウンテンなんていうのも、絶対にあってもいいジャンルだと思いませんか?
 
 ロードバカの店主からすれば、そのためにフレーム探しするようなことはわざわざしませんが、ジャンルとして、クロモリマウンテンは絶対にあっていいタイプだと思います!!!

 どっかで、細々で良いので、復刻しないかしら?裏でなら、大いに手伝いますよ!

 使用方法も、従って仕様も、体格も異なるライダーに乗り継がれていく、こうした自転車。そういえば、数日前のジジチャリも、形見でしたね。

 ものですから、当然劣化してダメになることもあり得ますが、万年筆や時計などが遺品として身近に受け継がれるように、自転車だって、本当にダメになるまで、ぬくもり残しながら、受け継がれていってしかるべきものだと思います。

 どこかにありませんか?主人を失った自転車達が。その遺志を継いでくれる、ライダーを求めて待機しているんです。決して粗大ゴミ予備軍ではありません。

 新たな仕様の元で組み付けられて、新たなライダーを迎え入れるとき、自転車がカチンと覚醒したような感覚が伝わってきます。

 その自転車の感覚がまた、新たな所有者であるライダーにも伝わって連動するんでしょう、目の輝きが明らかに異なってきています。自転車に乗るのか乗せられるのか?まさに人車一体の高揚感のようなものが伝わってくるような気がします。

 今回も、まさにそうでしたねえ。一週間前に持ち込まれて、予算組みなど逡巡していた時とは、全く違って、腹が据わり、目に内発的な力があふれて、ちょっと別人のように、感じられました。

 ものであると同時に思いと一体になった自転車、これは活かさないとね・・・。

 主人を失った自転車いないかねー?また命を吹き込みましょう!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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