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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

四十年乗ってきて これから多段に



 中学生か高校生の頃から乗っている自転車と聞きました。四十年乗っておられるとか。

 そうなると店主の年齢とあまり変わりはないか?と思うこの頃なんでありますが、モロレトロではなくとも、今では絶対に作られていないという意味で年代物であるとはいえるでしょう。

 もちろんのこと、四十年も乗り継いでいる自転車を買い換えろ!なんてクソ野暮なことは絶対に申し上げません。口が裂けてもね。

 最初、どんなことができるか?ということをとことん話まして、予算と内容についてはまたゆっくり考えて、おいでくださいという事になった。急いで焦って決めてもね、あとで本当に良かったと思えなければ意味はありませんから。

 そして後日お見えになった。シングルだった自転車を多段にして欲しいんだが・・・、三段くらいでいいということに。

 あとは・・・、何分古いのでできる範囲で今後乗り続けられるように・・・ということだった。

 三段ギアといえば、こちらでスペーサーでもって作るアレだな。ということは、ホイールは組み替えないと。

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 七段クラスのフリーハブを持ってきて、それに15、17、19、の三枚を載せて、アルミパイプから切り出して作ったスペーサーを入れて完成。

 といってもパイプカッターはつぶして切っていくので、幅が細くなるに付けて、形がいびつになるんで、それをまたノギスでは借りながら、サンダーで調整など・・・けっこう手間だわ。

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 大森社長の手を借りて、ちょいと磨いた、無名のディレーラー・・・まあ、見当は付きますが謎のリアメカとしておきましょう。

 まあ、ミッションはこれにて完了なんだが、さすがに四十年乗っているところから、交換した方がいいものは、替えてみた。

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 クランクとBBは交換。BBソケットの中は大分荒れていた。もちろんタップはしっかり切って、迫り出ていた錆の山はすべて削り出した。さすが四十年の齢は感じたな。

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 ここぞとレトロ系のペダルを使う。

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 チェーンカバーも欲しいというので、珍しく当店としては取り付けた。このチェーンカバーは一般パーツのものなので、もちろんポン付けは出来ない、大分工夫させられた。あとカバーにもかかわらず、上部にスリットが見えるが、こいつはどうもフロントディレーラーを取り付けるためなのか?

 そう、今回宿題も用意していたんだな。

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 シフターは、ダウンチューブのバンド式のものにした。レーサーでないので、そう頻繁にシフトはしないだろうということでね。元々四十年シングルで乗っていたんでね。

 で、その対岸にあるフロント用の台座部分が欠番となっている。万が一フロントを二枚にしたいという時のため。

 そして

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 その際に必要になる、アウター受けなんかもちょいとレトロ系を取り付けておく。こいつも前二枚にしたい時のため。まあいつになるか分からないし、ならないかもしれないがね。

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 こんなハンドル、今はないよね。プロムナード系だが、幅が狭い。足を中に入れるとペダリングにいい癖が付くかもしれない。逆にこのハンドルより開いてしまうと悪い癖が付く。

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 これはブルックスだった。四十年物かどうかは分からないが、大分使い込んでいる、座り込んでいるとでもいうのかな?多分持ち主の方の腰にピッタリと収まって一体化するんだろうね。

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 あとはダイナモライトを取り外して、このなんちゃって系ハブダイナモを取り付けた。やはりこいつはいいね、後付けでハブダイナモのような働きをしてくれるのでね、全く回転は重くはありませんよ、いいねえ、明るいし。

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 ライトも自然とつく設定と常燈の設定どちらも出来ます。砲弾型のライトもあっていいね・・・、欲を言えば。

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 これから三十年とか乗られるのかな?出来るところまでおつきあいしたいですね。そういえば、店主も12歳の時今から四十年以上前だが、FUJIの実用車を中古車で購入してもらったことがあった。

 二回盗まれたが、二回とも自力で探し出し、二十歳過ぎまで乗っていたが、姉に貸して、区に持って行かれ、回収しに行かなかったことから別れ別れにあってしまった。

 アイツ今頃どうなっているんだろう?とこいつを見た時思い出した、防犯登録番号が51352だった・・・。

 もし今も近くにあったら、どんな形で乗り続けていたんだろう?それはそれは誇らしく乗っていたに違いない。なので、当然それなりの思いと敬意を込めての施工となる。

 間違っても、口が裂けても、買い換えを勧めることなんて出来ない、そんなクソ野暮なことが出来るようになったらおしまいだ、そうまでして自転車屋などやっている意味などない、少なくとも店主には。

 こういう自転車が来てくれることで、引き締まる。なんと絵になる自転車だ、それも人車一体で。それを街の顔といってもいいだろう。それは歴史の一部であり、分厚い文化そのものにまで昇華しうるやもしれない。

 家を作ること、衣服を作ること、車を設計すること、それらすべて街の顔であり、歴史の顔であり、ひいては文化のそのものでもあり得るんだが・・・、少しはそんなことでも考えて、新車でも売ってみやがれってんだ!

レレレの出戻り君 これで最後だぞ!



 真っ黒ホイールに、ねじりのスポーク?アレ?どこかで見たなあ、と思われる方も多いかと思います。

 そうわずか十日近く前、この事故からの生還という記事で触れた車体なんであります。

 乗りかかった船は最後までってなわけで、事故車の対応は、自転車のある生活に戻れるまで、という当店基準に合わせて、とことんつきあう、という基本方針なんでありますが、事故車として持ち込まれて、実はまだ係争中ながらも、いろんな意味で回復し、もう直すところは直して、乗り始めたい、という強い希望から再生したという車でした。

 そしたら、その十日後、またやって来たんであります。

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 これね、見覚えあるでしょ?もう今は亡きアンブロシオのエクスペディアという名リムで組んだんであります、DTのクロスポークに、ノバテックの黒ハブでね。

 ところがこいつが曲がって帰ってきた。聞くところによるとガードレールに寄せられ、ぶつかってしまったことによる、ということなんですね。ちょっとした交通事故であります・・・。

 再生から十日でまた事故かよ!体の方は大丈夫なんだが・・・、

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 外してみたリムがこの通り・・・。わかりにくけりゃ、こう置くか?

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 平らなところに置くとこのように隙間が空いてしまうほど曲がっている。

 ホイールは、スポークによって振れている場合と、リム本体の曲がりによって振れている場合の二種類が単純には考えられるが・・・。前者なら修復可能、後者なら、少なくともスポークでの調整は不可能・・・といっていいでしょうね。

 一見振れ取りが出来たとしても、曲がったリムの矯正なので、スポークのテンションのばらつきがありすぎて、一度体重などがかかると、またすぐに振れてしまう、その繰り返しでしかない・・・、つまりリムを入れ替えるしかない、という結論なんだな。

 このリムは諦めて、同種類のもので組み直すことに。

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 まあ、これでホイール問題は解決なんだが・・・。

 一緒にフレームの矯正もしてもらった、柳さんの目が光った・・・。これちゃんと見た方がいいね、元々の曲がりと、前回の事故による曲がり、そして矯正があったんで、万が一ということもあるので・・・、

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 まずはクランクを外して、定盤の上での計測をすることになった。

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 シートステーのあちら側に、塗料の割れが見える、あれが前回の事故によるもの、そして矯正の跡でもある・・・、そして計測の結果、リアのホイールが曲がって付いていただけであって、フレーム自身には曲がりがなかったということだ。

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 うん、良かった・・・。前輪のホイールの組み替えと、リアホイールの振れ取りで今回は済んだということだ・・・。

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 再再生号となってしまった・・・。

 事故というものは同じ人で続くことがある。また前回の事故で、心的な何かが影響したとも考えられなくもない。

 いずれにせよ、三度は絶対にないようにと、願を掛け、送り出す。

 次回は別案件で、この緑の出戻り君と会いたいもんだ、事故の世話はもうこれで終わりにしよう。

新旧取り混ぜ組



 元はレーサーというよりも、ツーリング系なのかもしれませんが、新旧パーツを集めての組み付けのようになっています。

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 アマンダですぜ!といっても、今まで真剣に乗ったことはありません。悪い噂は聞かないが・・・。

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 これは持ち主の方がこのように組んだというよりか、こういう形で売られていたものを購入したらしいですね。

 新旧パーツの入り乱れというのは、例えば上のブレーキ。センタープルものの、あの効かない例の何、というような古いものが使われていますね。

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 これもソコソコ古いもので、TAのクランクです。

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 これなんかも使い込まれている佇まいで古い部類ですね。ところが・・・

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 これ・・・、Wレバーというのは古い形式ですが、ちょっと前まで、最高級コンポとしてラインナップされていた実績があるという意味で、実はさして古くはない。

 そしてあと・・・、

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 このホイールのハブなども、もろ新しくはないが、比較的新しいモノ・・・ということが言えるでしょう。

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 そして、極めつけはこれ。マウンテンコンポのほぼ最新ぽいものを付けている。なんでだ?たまたまあったから?

 それともこいつを特別に気に入って、取りはからおうという目論見でもあったんでしょうか?しかし、あまたあるディレーラーから、わざわざこいつが選ばれて、ここに取り付けられた・・・ということの意味はわからないまま、メンテは終了となる。

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 最後にこのハンドルは、どうも持ち主の方の好み・・・なんじゃないか?という意味で新旧とは関係はなさそうだ。

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 セミドロップの影響かな?あとはダウンチューブの空気入れの雰囲気なんかも関係するかもしれないが、なんか学生くらいがかつて乗っていた自転車に見えてならないんですね。

 それにはちょっと高級すぎるか?イエイエ、でも、こいつに電飾系のモノなんかが付いたら、ちょっと化けるかもしれないね。かつてのデコチャリ風にも化けそうな来もするね。

 最後まで、正体の分からない、進級寄せ集め自転車でありましたが、こうした仕様の分からない、出所謎の自転車というのは何かいいもんだなあ、と思う。

 もっともっともっと、頭柔らかく、柔軟な発想で、もっと独特で自由な自転車があってもいい、イヤ、ないと面白くない。

 今日も高校生が来ていた、五万で自転車ないか?と。そんなこと量販店に行ったら、店にあるその予算付近の自転車数台を見せられ、その内からかうハメになるのが落ちだろう。

 人が作っただけじゃない、自分で少しは手を入れた自転車、自分なりの面白自転車を作らないか?と、オークションサイトなど二週間から一ヶ月、ちゃんと値段とものを見て、目を鍛え、予算案を具体化してきながら、作っていくという方法を伝授。

 アア、また自転車屋になり損ねてしまった・・・。ちゃんと商売しないといけないのに、一体何やってんだろう?でも、それでもつまらない自転車が売れるくらいなら、変な自転車作りの近くにいたい、断然いたい、何よりその方がずっと面白いからだ。

ネット社会 ポンとは付かないものだらけ?



 以前も似たようなものの取り付け依頼を受けたことがありましたが、今回もやって来ましたね。雨よけのためのカバーのようなものかな?
 そのものの意味はわからなくはない、上部にビニール製のなにがしかを構えることで、雨をよける・・・、発想自体は至極簡単なもんなんだが・・・。こうした特定のものが、星の数ほど種類のある車体全般にいかに簡単に、広範囲に取り付けられるか?という工夫が大分なされているわけであります。

 中には、お見事・・・と思える工夫のものもありますね、なるほど・・・その形式なら9割方の自転車に取り付けられるわ・・・というものもありますね。

 ところが、取り付けにくいものだって中にはあります。また作り手の用途とちょっとずらして使えないか?という人もいます。どうせなら、そこだけじゃなくてもここも出来ればいいなあ・・・とかね。

 で、そんなモノなんかを、実物を見て・・・ではなくて、パソコンの画面、下手すれば、スマホの画面だけで見て、良さそう・・・と、ポチってやってしまうことだってある、というのが現代なわけであります。

 さあ、送られてきたぞ・・・、さっそっくなかあけてみると・・・・、まあいろんな期待外れ、想定間違い、勘違いなんて事が起こるのは、もう誰しも経験済みなんじゃないか?と思いますね。

 イヤー、帯に短したすきに長し・・・、どうしよう・・・捨てるわけにもいかないし、といってこのまま使えるものでもなし・・・、なんてモノ、一つや二つ家に転がっているんじゃないでしょうか?

 上の雨よけシートも、元々は用途違いのモノだったんです。

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 本来なら、このカバーは赤線の位置に設置するように作られています。まあ、取り付け金具なんかを見れば、なるほどと納得できます。大体が後ろの荷台の半分くらいの所から、ハンドル越しちょっと前ほどまでをカバーするようにできています。

 つまり、一人用の雨よけとして作られているんですね。

 こいつを見て、この広さなら、後ろ子載せまでカバーできれば、親子で濡れずに済む!と思って、個人輸入の会社からネット経由で購入・・・となったんだそうです。

 まさに今風の入手法であります。

 ところが、事はそう簡単にはいきません、当然です。だって、一人用に作られていたわけなんで、取り付け金具の形状なんかも、使い方も向きからしても、何から何まで全く違う装着の仕方なんですねえ。

 そこで持ち込みがされて、是非とも親子両者をカバーできるような設置の仕方ってないか?と当店にやってこられた、という訳なんですね。

 まずは想定内での装着の形式を見て、この子載せの形に応用できるか?を徹底して考えます・・・。あっちを見、こっちを見、裏を見て、表を見ながら、どこにどう付けられるかを考えます。出来れば大幅な加工しないで、また既存の自転車およびその周辺への大幅な加工もしないで、取り付ける方法を考えます。

 まずは本来なら、後ろに大の真ん中当たりで取り付ける、後ろの金具を荷台の一番後ろの所に引っかけることに。

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 まず荷台の後ろの部分、これから取り付けようと思われるところに、輪っかの鍵がありましたので、こいつには移動してもらおうということになりました。

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 元々付いていた金具固定のためのものだけでは弱かったので、このようにトーストラップを利用することにしました、二本分です。

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 まずは仮止めですが、意外と強度が取れそうなのを確認。あと取り付け角度などを何で調整するか?なんてことでリアは決着。

 そして前は・・・となると。

 前用の取り付け金具は、本来はヘッドチューブに固定して、地面と平行に倒して使うという形式だったんですね。ハンドルよりも大分前に固定するように最初の設計では出来ていた。ところが、子供をぬらさないために、子載せの裏の最後尾から固定しなければならなかったので、当然前のより前に伸びた金具への装着は不可能となった訳なのであります。

 じゃあ、どうするか?前に倒すことでカバーが届かなくなるんなら、前を倒さず、立てておくことで、そこを利用してカバーを掛けることにすれば良いという事になった。

 では、どのように固定金具をハンドル回りに立てるか?ということなんだが・・・もう面倒なんで、直接ハンドルに固定してしまえということになった。ではなんで固定するか?

 タイラップ・・・、極上のタイラップを使って、巻き方も工夫すれば、大分強く固定することが出来るようになります。

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 この白いチューブ状のものが取り付け金具なんだが、ステムの部部に二重に止めてみる。そして・・・、

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 今度はハンドルの両サイドに、立てた取り付け金具を強く固定することに、合計四点プラスαでもって金具を固定することが出来ました。

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 それでできたのがこいつだったというわけなんであります。大した資材も使わずに、観察と工夫だけで取り付けた・・・ということなんだが、課題はまだまだありそうだ。

 たとえば・・・

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 中に入って、正面を見ると、こんな調子だよ。もちろん雨は降っていません、晴れであります。晴れなのに、こんなに雨が降ったような、土砂降りの外を見ているようであるなら、ちょっと視界として問題だなと思います。

 仕上がって、夜のサイクリングで試乗したんでありますが、向こうから人が来るのは分かるんですが、それが一体誰やら見当が付かないという感じですね。

 改善方法とすれば、頭でこのシート裏から頭突きをして、ビニールを伸ばすと、まあよく見えるようになる・・・という裏技。

 ただ、新品でこれだとねえ、二日も張って置くことで、ビニールのしわが伸びるのだろうか?

 または、このしわを厚いタイルとアイロンなどで直すことが出来ないか?っとその前にこの商品が不良品であるか否かの確認はしておいた方がいいですねえ、そうなら工夫いらずの即交換で、事が済むんじゃないか?

 ご依頼の方には、購入先に、写真などを送り、公正な判断をしてもらうしかないね、と釘を刺しておきました。ネット購入ではこういうことはよくあることかもしれませんのでね。

 明るい内に、この車体にどこまで慣れるか練習をして、とくに視覚状問題がないようだったら、交換要求などと同時に乗り続ければいいし、どうしても慣れず、後ろに子供を載せて乗る自信が付かなかったら、これは諦めた方がいいかもしれない。
 
 とりあえず、バトンは渡して、自分で判断してもらうことにした、まずは慣れだね・・・慣れ・・・慣れだなあ。

当世 メッセンジャー事情 多段化?!



 持ち込まれたときには、シングルギアの街道ピスト車だったんですね。

 それが・・・。

 来月から、メッセンジャーをやるそうで、その面接に行った際・・・。うちではなんのメリットもないシングル自転車の使用は一切認めていない・・・と、注意を受けたと言うんですねえ。

 シングルに一切メリットがない・・・?なんの話だ?

 一定のものを自転車で運ぶ仕事でしょ?運べれば何でもいいんじゃないんだ・・・。でもなんで?

 メリットがない・・・というのもよくわからない話だ、使う人がそれで良ければいいんじゃないの?シングルではとうてい通用しない何かがあるとでもいうのだろうか?

 かの国で、メッセンジャーが流行った際、シングル固定車が主流になったらしい。メリットは、故障しにくい、管理がしやすい・・・という事だったんじゃないか?と思う。それにその地では、平地がほとんどなので、シングルで十分だったでしょうな。

 それに、乗り方などが、ファッション、スタイルと連動して、一つの形を作っていったということなんだが・・・。

 まあ、それから比べれば、東京の町は坂が多い、シングルよりも多段の方が走りとしては便利なのかも知れない。でも数キロ続く坂はなし、シングルで乗り切れないこともない、とも思う。

 やはり、どう考えても、東京でシングルで走ることのメリットなし、という理由がわからない。

 わからないんだが、それを直さないと、採用されないということらしいので、わざわざネットで探して当店にやって来たということなんだな。

 120エンドを多段化する。今まで最高11段入れてみたことはある。今回は・・・、多段になりさえすればいいので、そこまでストイックな改造とはならない・・・が。でもなんと言ってもプロのための一台となるので、その辺は、ちょいと気合い入れてやらないとね。

 まず、リアのホイールをどうするか?ハブを選定してみる。

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 色々あったが、こんなのはどうだろう・・・と、ちょいとアイデアが降臨。

 見る人が見るとわかると思いますが、コイツはボスフリーなんですよ。しかもできが大変いい。いいハブの回転を持っています。かつてピストがはやり始めたとき、まわりからピストハブが消えて事があった。

 どこ行っても、何を捜しても、全くピストハブが出てこなかったときがあったんですねえ。それなのに、リム持ち込みでホイール君でください!という要望の嵐。

 なんかないか・・・と、思ってひらめいたのがコイツ、ボスフリーハブだったわけでした。もう時代遅れのこの手のハブで、焦げ付いたところが近県の知り合いの業者いたのを知っていたので、そこに問い合わせて、持ってきた中の一つだったわけです。

 今や、シングルハブが品薄と言うことはない、なので、コイツが在庫箱の下で眠っていたのを知っていた。

  オーイ、君の出番だぞ!

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 たったの6ミリ縮めればいいだけなんだな、今回は大した技は使わない。ピスト多段化は、このハブ改造に大抵忙殺されるんだが・・・。

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 ヨッシャ!ピッタリだ。これでホイールを組んでやればいいんだが・・・、なんとコイツ28ホールときている。先程、なんと言ってもプロの道具なんで、それなりのものを使わないといけない、という課題を課した。

 いいのがあるじゃん・・・、暫し眠っていたがねえ・・・。コイツも起こすとするか・・・。

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 既に32ホールは絶滅種になってしまった、名リムDT585の28ホールバージョンだ。まあ、言わずと知れた名リム、プロの道具としてはもってこいだわね。

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 コイツをまたやってしまった・・・、狂いにくいという最大のメリットをもつ、ネジリで組んで完成。これぞプロの道具・・・といってもいいだろうね。

 ちなみに、黙っていたハブだが・・・。

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 なんとここだけの話、サンツアーのスプリントのものだったのよ・・・。ハア?という人がほとんどでしょうが、中にはエエ!という人もいるだろうねえ・・・。

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 シマノのスモールパーツから、正爪用の台座を持ってきて、そこに加工します。

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 で、旧式の105をつけて、ボスフリーはエネシクロの5速、14-28なんてもんをつけてみた。

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 仕事中のトラブルフリーを願って、BBはシールドのものに交換。

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 チェンリンクは46のものへこれも交換。ギア比3.2から1.6まで、いいんじゃね?

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 元々はエイドブレーキレバーしか無かったんで、あれはかなりアチコチでハードな使用ではへし折れているんで、エアロブレーキに変えてみた。こちらの方がずっと安定感はある。

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 シフターはブルホーンの突先に取り付けた。やってみるに、5速のゆったりシフトなんで、まあフリクションで慣れるでしょう、すぐにね。
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 あとそうだ・・・、フロントのホイールは基本触らなかったんだが、ナット止めの形式を、クイック式に変えた。よく見ると中空シャフトだったので、両サイドを切り揃えて、クイックシャフトを差し込んだ。

 仕事中パンク修理もあるだろうから、一々15ミリのレンチを携行するのは大変だろうという配慮からである。

 店主も固定車で練習をしていた頃は、こうして前後ハブ改造をしてクイック化をやったもんだった、15ミリのレンチは重いからねえ・・・。

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 という中で、完成!プロのためのお仕事自転車でもある多段化の完成なのであります!

 メッセンジャーといえば、かつては町のアチコチで散見していたが、最近では大分減ったと聞きますね。有印書類が減ったとか、まあ色々な仕事を巡る状況が変わることで影響を受ける、ある話であります。

 それにかわってというか、デカイ箱を背負ってのウーバーとかいう仕事が、自転車仕事として出てきつつあるといいますね。ただし、こちらにはスタイルというものがなさそうだ・・・、その仕事をしているという事が、その人の生き方にも通じることを予感させる形式等にはまだ整っていないらしい。例え生意気であっても、多少とんがっていたも、そうしたものの有無は小さくはない。

 もちろん、そんなことはウーバーが考えることではない。あんなものは仕事の形式だけしか考えないだろうし、それでいい。

 あくまでも乗り手が、働き手が、自ら考え出さないとね・・・。そしてそれをスタイルにまで昇華するのはこれまた難しそうだが。

 店主はまた別の角度から提案ができそうだと思っている、もちろんスタイルまではいかないが。ヒントはこれ・・・、

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 書類やDVDなどの小物だけではなくて、こうした牽引を利用した、高速小物運搬サービス・・・なのではないか?なんて思ったりね。

 あれ?牽引といえばクロネコがやっているじゃない・・・と思うかも知れないが、「高速」小回りを重視するなんていうのが違うところかな?

 まあ、何はともあれ、当世のメッセンジャーの車体ができたわけだ、こいつを使って、町を走り、人を見て、人に届けながら、頭をフル回転して、次の隙間を見つけて欲しいもんだ・・・。その際の車体、こちらも頭フル回転でバックアップしましょう!

 励めよ!若人!
 
 

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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